新刊「ストリート系都市2022」(著者 : 福田 淳)重版決定!
新刊「ストリート系都市2022」重版決定!
いやあ、自著6冊目の本にして初の重版が決まった。嬉しい。
過去に講談社で出した「これでいいのだ14歳」は、初版1万部を完売したにも関わらず、「こういう本はこれくらいでいいんです。」という編集担当者の奇妙な説明で重版とならず、そのメカニズムについては謎のままだった。
出版社の経営に携わるようになって知ったこと。わざわざ月15万円も払って紀伊國屋の販売データを買い、納品の15%以上売れたら重版の判断をすると言う業界指標を得たが、どうも科学的でないと思っている。今回は、初版分が倉庫から無くなったので追加が必要!という報告を受けての重版なので心底嬉しい。
それにしても発売から20日も経って、ようやく友だちから本屋で見かけた、と写メの報告が相次いでいる。八重洲ブックセンターは在庫あるのに、丸善はまるで入荷なし!荷解きしてないのかなぁ。「ビジネス」とか「都市論」のコーナーに置いてあるみたい。
日本の本屋は委託販売(定価の約25%手数料)なので、自ら買ってない分やる気が低く、売れ筋を置くだけの場所と化しているところが多い。米国の本屋では買取りなので、手数料が35%。この10%の違いが本屋の「目利き」を育てる。
本屋でも映画館でも場所貸しだけなら、やる気は出ないだろうよ。人流のある都市部に良い場所があっても、コロナ前ほど人は行かなくなってる。だから、オーナーの目利きで成功している本屋や映画館などは、地域コミュニティやオンラインを活用して、必死で工夫して上手くいっているところが多い。普通、商売は そうやってクリエイティビティを磨くものだ。
いまの時代は、出版社、取次、本屋が本を真面目に売ってくれないから、著者が売らないといけない構造になっている。逆に出版社がSNSで影響力ある著者ばっかり探しているのが、その証左である。だったら、力ある著者は、出版社も取次も要らなくて、Kindleと普通の物販で販売するばいいよね。高城剛さんは、紙の本は出版社、デジタルは自分で売っている。Kindleは定価の70%が著者に入るので、DXが進めば進むほど安定収入となる。つまり、22世紀に近づけば近づくほどデジタルが増えるので、既存の流通も小売も必要なくなってしまうのだ。
だからこそ、流通や小売はDXしないといけない。オフラインをオンラインにする。コンテンツの目利きを身につける。売れそうな本の著者を店に招き、コミュニティを作るべきなのだ。
…って、自分の本を売るより業界構造に疑問を持ちながらも、QRコードもURLも入れさせてくれない朝日新聞に今日も広告を出すスピーディ・ブックスなのである (笑)
さて、本日の朝日新聞広告の両隣は、「食の哲学」と「日ソ戦争」「奴隷解決」他である。ターゲットは高年齢。でも、メディアなんだから、ネットへ誘導しても良いのにね。頭固い。
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