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ヒトが自然と戯れていた太古の記憶 | 株式会社スピーディ

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ヒトが自然と戯れていた太古の記憶

ヒトはヒト社会だけでは生きていけないことを長らく忘れていたのかもしれない。
自然界から思わぬ反撃を受け、改めて自然の驚異を思い知った。太古の昔、自然と共生していた遺伝子を再起動し、生き方を変えていかないと、ヒトは地球の藻屑と化すだろう。
以下、五箇公一(ごか こういち)さん(国立環境研究所 主席研究員)の発言から抜粋。
「人間が弱かったから”脳”が発達した。腕力もないし木登りも下手だったから、あっという間に森から追い出されちゃった。草原に追い出されると天敵から丸見えなので、他人同士で助け合うかということで、コミュニティを形成し、コミュニケーションをし始めた。それで、どんどん知恵をつけて道具を使ったり、言葉を産み出したりして、ついには文明や文化も創り出した。その過程でどんどん脳が発達してきた。
裏を返せば人間は助け合うというヒューマニティがあったからこそ、生き残ってこれた。それが他の動物にはない人間のいいところだというのに、困ったことに進化するうちに、どんどん賢くなって便利な社会をつくると、今度はひとりでも生きていけるような気持ちになってしまった。」
アーティスト エリィとの対談より(雑誌「Frau」2020年8月号)