あれから 10年…。昨日があって明日があるのではない現実
朝は誰にも同じようにやってくる。
でも、みんなが同じ一日を過ごすことはない。
10年前のあの日も はじまりは同じ朝だった。
東日本大震災から10年。
多くの東北の人にとって、昨日まであったあたり前の日常が突如崩壊した日である。明日がこんなことになるなんて誰も想像していなかっただろうに。
人はこの世に生を受け、何もなければ80年くらいは生きるものと思っている。でも、そんな確約はどこにもない。
自然の力によって命を奪われることの無力感…。生き残った者は、誰にこの怒りをぶつければ良いのだろうか?
何の保証もないのが人生なのは判ってる。だからこそ、生き残った者は、この命の儚さと尊さを実感し、自分も一生懸命生きなければならない。
そして、毎日を本当に大切と思えることに捧げ、努力をしたいと思う。それが死者への償いになると信じる。
震災で亡くなった方とそのご家族、心の拠り所を失った方々と悲しみを忘れない一日にしたいと思う。
なにがなんでも、平和な毎日に感謝したい。