横尾忠則が発する膨大なエナジーを受け止めよ!
横尾忠則展に行ってきた。
アート好き、デザイン、クリエーティブ関連の人だけじゃなく、ビジネスマンにも見に行って欲しい展示。
横尾忠則さんのY字やレッドレディ、滝、タマなど執拗に繰り返されるシリーズアート群と、
三島由紀夫、シュールレアリスムからピカソ、印象派などからインスパイヤされた強烈な作品群が並ぶ。
どれが好きとかいうレベルじゃなく、全体が凄いエネルギーを放っている。観る者はそれに負けない精神が必要だ。
横尾忠則さんが、その時々に頭に思い付いたイメージの破片(社会のムードや個人的な出来事)を何十年にもわたってカンバスにぶつけ続けた。そのエネルギーの塊が生きる活力に転換されている。
横尾さんは極度の健康オタクで物凄く体調に気を使われているそうだ。わたしが10年くらい前に打ち合わせで会う予定だったが、この日の具合で決めたいとのことで、お会い出来なかったことがある。こういう運命を自分は受け入れる。双方にとってタイミングが大事なのだ。
数年前、展示担当者が打合せに30分遅刻して、横尾さんは一気にやる気を失くし、展示そのものがキャンセルとなる出来事があった。これだけだと気難しいアーティストというに過ぎないが、後日その記事を貼り付けた作品を数点仕上げている。なんというやる気!
担当の方には気の毒だけど、おそらく気分も体調管理の重要な指針なのだろう。むしろ題材になって名誉なことかもしれない。
普通の人の日記が横尾さんにとってのアート制作なのだ。
弱りきったコロナ禍で、横尾忠則アートが世界に新しいエネルギー源を提供している。
まだの方は是非!