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Speedy, Inc. 創業5年。6年目に突入!

SNSのアラートによれば、5年前の今日(2018年1月16日)、スピーディ社が、実質事業をスタートさせたようだ。写真が最初の来客で打合せ。😳
52歳の時に、ソニー・デジタル エンタテインメント社の社長を辞し(2017年11月30日)、自由に暮らそうと目的もなく会社を設立。仲良しの坂之上洋子さんがコーチしてくれ素晴らしい挨拶文をエンタメ業界に送りつけた!よくある定年的なトーンにならないよう溌剌とした文章にしてくれた。そして、まずは世界の雰囲気を見ようと、パリ、ロンドン、ロサンゼルス、リオデジャネイロ、バンコクなど世界を周り、2018年1月に東京に戻った。それが5年前の今日だ。
スピーディ社は、ソニー時代の秘書の豊田雅美さんと二人で立ち上げた。資本金1万円。創業資金は自らの100万円だけ。オフィスは持てなかったので、青山のスタバで設立趣意書を書いた。なにせソニー時代と違って信用がないので、銀行口座も作らせてもらえなかった。後輩の小林淳君に頼んで三井銀行の口座を作ってもらった。(スタートアップに冷たい日本の銀行!)
東麻布の法人登記所に行った時は、自分でコピーをすることもできなかった。若い公証人役場のスタッフから呆れ顔でセブンイレブンでコピーが出来ると教えられた。
そこから、やる気になった。ソニーOBの北谷賢司さんから「無職も恥ずかしいでしょうから、大学院の客員教授になりませんか?」と誘って頂き、虎ノ門にある金沢工業大学虎ノ門大学院の13階をオフィス替りに使わせてもらった。最初に訪ねてきてくれたのが、映画監督の河崎実さんだった。大学院の横の東横インのカフェで待ち合わせたが開いてなかった。ホテルの公衆電話跡の脇にチェアを寄せて話した。たった5年前のことと思えない。人間、なんでもゼロからやっていける。
2018年3月には、ソニー時代の仲間が集まった。リビア、那奈ちゃんと愛美ちゃんが加わった。のんちゃんと再び仕事をさせてもらうことになり、同年5月にはコミック制作のコミディアを買収し、夏にはロサンゼルスのダウンタウンでリッキー・タキザワさんのオフィス横に小さなアートギャラリーをオープンさせた。ヨーロッパの拠点としてエストニアにもオフィスを構えた。現在は閉鎖したが、中国にも拠点を持った。世界を相手に仕事ができる体制が1年で整った。以降、 48年の歴史ある出版社「高陵社書店」買収、沖縄に7つのファームとリゾートホテル、カリフォルニアに18ユニットの不動産など、たくさんの刺激的なプロジェクトを実現させることができた。来月には六本木にBARも開業させる。
スピーディの元出は、たったの100万円である。創業以来、無借金・通年黒字・キャッシュフローポジティブは変わらない。
現在も年間予算は定めず思いつきで経営している。その代わり数字は細かい。一桁の単位の数字を毎週確認して微調整する。そうした経営の土台に、たくさんの優秀な友だちがいて物事が実現できる。一人では何もできない。だが、自分がやる気にならないと何も起きなかっただろう。無謀に見えても何かを成し遂げられるのは、優秀な人たちとどうチームを組むかに尽きる。そして優秀であっても他人任せにせず、自分で考えてやるべきことを全てやらなければ上手くいかないと思う。あと、10年で同じ規模のものを2つ作れると本気で思っている。最近「趣味でBARですか?」と聞かれるが、まさか!どんなビジネス規模のものも黒字にしないと切腹と思ってる。黒字にする過程が興奮するのだ。ただお金が出ていくのを黙って見ているなんて経営者として怠惰としか言いようがない。
だから「新しい年は気持ちを引き詰めて!」なんて素人っぽいことは言わない。長く経営者をやっているので、いつも普通にリラックスして気は引き締めることができる。偉そーにすみません。
今日は、自分の周りにいる人すべてに感謝する日。ありがとう。