【激白】VSフジテレビ ダルトン空中分解の裏側 (北谷賢司)(NewsPicks /ニューズピックス)
【激白】VSフジテレビ ダルトン空中分解の裏側 (北谷賢司)
「SBI北尾案に全て賛同できない」ダルトン取締役候補が内部対立。フジ・メディアHD株主総会に暗雲、語られなかった再建・提案…
■ 北谷賢司氏のプロフィールと経歴
ワシントン州立大学でコミュニケーション学部を卒業。
・1981年、米国において日本人で初めて同分野で博士号を取得。
・東京ドームでNBA、ローリングストーンズ、U2、マドンナ、マイケル・ジャクソンらの招聘興行を担当。
・「ドクターK」として伝説のプロモーターと称される。
・2004年に帰国。日テレやTBSで国際事業顧問、ソニー米国本社エグゼクティブVP。
・2023年10月:DAZN Japan会長に就任。
・2024年8月:ワーナーミュージックジャパン会長に就任。
■ ダルトンとの関係と取締役候補への経緯
ダルトン共同創業者ローゼンワールド氏と旧知の仲で、かつてからメディア投資のアドバイザー的存在。福田氏らとともに取締役候補として名前を貸すよう依頼を受けた。
北尾氏・近藤氏の参加については知らされておらず、株主提案書の公表直前に知る。
北尾氏らとは事前に連携しておらず、考え方・方向性も異なる。
メディア報道やダルトン内部の構成が「一枚岩」に見えて誤解を招いている。
■ 北尾氏の方向性の違い
北尾氏らは「フジメディアの経営を制覇する」印象の発言が多く、金融とメディアの融合を目指す姿勢。
北谷氏らは「再建の支援」が目的で、乗っ取り的意図は一切なし。
実務経験・構想の深さにも違いありと分析。
■ フジメディアへの提案内容(北谷・福田両氏)
1. ドラマの再構築。資産価値の高いドラマ制作の強化。
2. 早期退職で流出した有能なプロデューサーの復帰提案。
3. スポーツ・興行部門の改善。高額コンテンツ(F1、ポール・マッカートニーなど)購入の収益構造が脆弱。全社一体でやるべき。
4. 系列局との関係強化。関西テレビや東海テレビの優良番組枠縮小による士気低下。
地方局との協調再構築が必要。
5. FOD戦略の抜本的見直し。契約者数の伸び悩み。
サードパーティ(Netflix、U-NEX、Amazon等)との連携検討。高付加価値の独自コンテンツ強化が急務。
6.豊富なIPを持つ子会社(フジパシフィック、ポニーキャニオン)の構造改革。
社員数過多・利益率低下。業務効率やIP運用能力に疑問。
■ 不動産事業スピンオフについての見解
サンケイビルのMBOによる独立は合理的。
ただし、メディア部門の資金調達能力との関係で慎重な判断が必要。
北尾グループはここからキャピタルゲインを狙う可能性ありと分析。
■ 清水社長・FDH側に対する認識
清水氏は現場経験が豊富で誠実な人物。
ただし、内部出身ゆえに抜本改革は難しい可能性。
フェアネスの観点から、WBS出演などメディア対応は偏りがあると懸念。
■ 最後に伝えたいこと
自分たちは「乗っ取り派」ではなく、「健全な経営支援」を目的としている。
北尾グループとは思想・行動が異なる。
フジメディアの未来のために、冷静かつ多角的な視点での判断を求める。