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コロナ考 : “人間の欲 vs. ウイルス”

“人間の欲 vs. ウイルス”

新型コロナ側からみれば、彼らは見事に人間社会に適応できた。
人から人へ感染する能力が非常に高かった。

人間の基本的な生活、喋ったり、握手したり、一緒に食事したりという欠かせないコミュニケーションによって感染していくという点で、人間社会とのマッチングがすごかった。

ワクチンができるまでの1年間、コロナに立ち向かうためにはどうしたらいいのだろうか?
コロナの大好物は、”人間の欲”である。そうであるならば、無欲、禁欲しか彼らを回避することが出来ない。

老子が理想としていた無知無欲の境地を「為学日益、為道日損」(学を為せば日々に益し、道を為せば日々に損ず)と表現していた。

身に着けたものをどんどん捨てて、無駄をそぎ落とし「無の境地」に至ることが「道=万物の根源」と一体になることにつながるのだとか。

大自然の中の露天風呂に入ったり、海の波に身を任せて漂ってみたりすると、自然との一体感のようなものを感じることがある。

ここまでの境地に達した時にコロナは人間への関心を失い、しばし近寄ってこないのではないだろうか。

沖縄にいると裸で暮らしているので、まず物欲がなくなる。読書に明け暮れ、知らない人とコミュニケーションすることもない。

あと最低でも1年はコロナと戦わなければならない。そのためには「晴耕雨読」(せいこううどく)の生活しかないのかもしれない。

* 晴耕雨読とは、田園で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する生活。