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ひっかき傷をつけ続けること

 

「人類など巨大な岩石の表面に薄く生えているコケのようなものだ。人類は思考し、言葉を操る特別な生き物で、その数を増加させている。

しかし、この地球の運行をピクリとも変化させることはできない。地球のごく表層を占有し、ひっかいて自分のものにしたつもりでいるにすぎない。

夜空を見上げては、星もまた人間のために存在していると錯覚している。宇宙の広大さを目の当たりにしてさえ、なお人類は人間中心主義の幻想から抜け出すことはできないでいる。(中略)
人類ができることと言えば、現在こうして生きていられることを幸運と感じ、地球上で生起している数限りない事象を前にして謙虚たること、そういった思いとともに缶ビールを空けることくらいである。

リラックスしようではないか。地球上にいることをよしとしようではないか。最初は何事にも混乱はあるだろう。でも、それゆえに何度も何度も学びなおす契機が訪れるのであり、自分にぴったりとした生き方を見つけられるようにもなるのである。」
– キャリー・マリス/2000年2月